『琉球料理』とは?

フォトウェディングフォトスタジオ琉装

沖縄の伝統料理『琉球料理』とは?

琉球料理(りゅうきゅうりょうり)は、沖縄県(旧琉球王国)の伝統的な料理です。独自の食文化を持ち、琉球王国時代から中国や東南アジアの影響を受けて発展しました。琉球料理のはじまりから現代に至るまでの歴史や、どういった特徴の料理なのかについてご説明します。

琉球料理の歴史

琉球王国時代(15~19世紀)

貿易の影響

琉球王国は「万国津梁(ばんこくしんりょう)」(意味:琉球王国は南の海にある蓬莱の島で船を万国の架け橋にして貿易によって栄える国である)を謳う交易国家で、中国(明・清)、朝鮮、東南アジア、日本(薩摩藩)などと活発に貿易を行っていました。このため、琉球料理にはこれらの地域の食文化が取り入れられてきました。

  • 中国の影響:中華料理の技法や調味料(醤油、豆腐ようなど)が導入されました。
  • 東南アジアの影響:香辛料や特有の調理法が取り入れられました。

独自の発展

琉球料理は、地元で採れる食材を活用し、健康志向の料理として発展しました。特に豚肉は重要な食材であり、あらゆる部位が利用されました。現在の沖縄でも、豚肉を使った料理は多く、鳴き声以外は全部食べる、とも言われています。

琉球処分以降(19世紀後半~20世紀)

日本の統治

1879年に琉球王国は廃止され、日本の沖縄県となりました。これにより、日本の食文化が琉球料理に影響を与えました。

  • 和食の導入:和食の調理法や食材(鰹節や味噌)が取り入れられました。

第二次世界大戦後

戦後、アメリカの統治下に置かれた沖縄は、アメリカ文化の影響も受けました。これにより、アメリカ風の料理や食材(スパム等)が琉球料理に取り入れられました。

現代

観光の発展

20世紀後半から21世紀にかけて、観光業の発展に伴い、琉球料理は全国的に知られるようになりました。また、沖縄の健康長寿に注目が集まり、琉球料理の健康的な側面が強調されるようになりました。

グローバル化

現代では、世界中の食文化と融合しつつ、伝統的な琉球料理も守られています。レストランや家庭で琉球料理を提供することで、その伝統が受け継がれています。

琉球料理は、その豊かな歴史と多様な影響を受けながらも、独自の発展を遂げてきました。伝統と革新が交わる中で、独自の食文化を持ちながらも、異文化を柔軟に取り入れることで、現在の豊かな食文化を形成し、琉球料理は今でも多くの人々に愛され続けています。

琉球料理の特徴

琉球料理は、その独自の風味と多様な食材、そして健康的なことで知られています。以下に、琉球料理の主な特徴を紹介します。

健康志向

野菜や海藻の多用

ゴーヤー、ナーベーラー(へちま)、青パパイヤ、フーチバー(よもぎ)、島らっきょう、昆布、海ぶどうなど、多くの野菜や海藻が使用されます。


豆腐の利用

豆腐を多用し、チャンプルーなどの料理に取り入れられています。


低カロリーで栄養価が高い

野菜や海藻、魚介類、豆類を中心とした料理が多く、健康志向が強いです。

豚肉の多様

全ての部位を活用

豚の三枚肉(ラフテー)、豚足(テビチ)、豚耳(ミミガー)など、豚肉のあらゆる部位を使います。


柔らかく煮込む

豚肉を長時間煮込んで柔らかくし、独特の風味を引き出します。

多様な調味料

島とうがらし

沖縄特産の唐辛子で、辛味を加えるのに使われます。


豆腐よう

発酵させた豆腐で、チーズのような濃厚な味わいがあります。


泡盛

沖縄の伝統的な蒸留酒で、料理に風味を加えるために使用されます。

シンプルな調理方法

素材の味を活かす

調理法は比較的シンプルで、素材の味を活かすことが重視されています。


家庭料理

多くの琉球料理は家庭で作られることが多く、手軽でありながら美味しい料理が多いです。

長寿食文化

沖縄は長寿の地域

琉球料理は、長寿県として知られる沖縄の食文化を支えています。


バランスの取れた食事

多様な食材をバランス良く使うことで、栄養価の高い食事が実現されています。

これらの特徴により、琉球料理は独自の食文化を形成し、地元の人々や観光客に愛されています。伝統と現代の調和が取れた琉球料理は、沖縄の歴史と文化を味わうことができる魅力的な料理です。

代表的な琉球料理

琉球料理には、多くの独特で美味しい料理があり、沖縄の豊かな食文化を反映しています。以下に、代表的な琉球料理をいくつか紹介します。

ゴーヤーチャンプルー

説明:苦瓜(ゴーヤー)と島豆腐、卵、豚肉を炒めた料理です。「チャンプルー」とは「混ぜる」という意味で、具材を混ぜて炒める料理です。


特徴:ゴーヤーの苦味と豆腐の柔らかさが特徴的です。ゴーヤーはビタミンCや食物繊維が豊富で、健康に良いとされています。豆腐や卵も使用することで、栄養バランスの取れた料理のひとつです。
ゴーヤーの苦味が特徴で、苦手な方もいる反面、この苦味が好きな人にとってはたまらない味わいです。

ラフテー(ラフティー)

説明:豚肉の角煮。豚の三枚肉を砂糖と醤油で甘辛く煮込んだ料理です。


特徴:柔らかく煮込まれた豚肉が口の中でとろけるような食感です。豚肉にはたんぱく質やビタミンB群、コラーゲンが豊富に含まれています。特にコラーゲンは美容に良いとされています。
ラフテーは、琉球王国時代から受け継がれてきた伝統的な料理で、祝祭や特別な日に提供されることが多いです。

ソーキそば

説明:豚のあばら肉(ソーキ)をのせたそばです。沖縄そばの一種で、出汁は鰹や昆布で取ります。


特徴:ソーキの甘辛い味付けと、出汁の風味が絶妙に合います。沖縄そばのスープは、かつお節や昆布の風味がしっかりと感じられる出汁が特徴です。軽やかで風味豊かなスープが麺と具材の味を引き立てます。

海ぶどう

説明:プチプチとした食感の海藻で、見た目が小さなぶどうの房のようです。海ぶどう(うみぶどう)は、沖縄を代表する海藻で、その見た目が小さなぶどうの房のようであることからこの名前がついています。


特徴:新鮮な海ぶどうは、そのまま食べるか、酢醤油等で食べます。食感と風味が楽しめます。味自体は淡白ですが、ほのかな塩味があり、海の風味を感じることができます。海ぶどうは低カロリーでありながら、ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。特に、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルが多く、健康に良いとされています。

ミミガー

説明:豚の耳を細切りにし、酢味噌やポン酢で和えた料理です。


特徴:コリコリとした食感が特徴です。独特の食感と風味が特徴で、沖縄の居酒屋や家庭料理として親しまれています。また、小中学校の給食にも提供されるほど、沖縄県民にとってはおなじみの料理です。豚耳は比較的低カロリーで、高たんぱく質。コラーゲンも豊富で、美容に良いとされています。

じゅーしー

説明:沖縄風炊き込みご飯。豚肉や野菜、ひじきを入れて炊いたご飯です。豚肉や野菜、昆布などを加えて炊き込み、風味豊かに仕上がります。


特徴:具材の旨味がご飯にしみ込んでいます。ジューシーには地域や家庭によってさまざまなバリエーションがあり、それぞれの家庭の味があります。例えば、鶏肉を使ったり、魚介類を加えたりすることもあります。沖縄では、普段の食卓にはもちろん、祝いの席や行事の際に作られることが多いです。

サーターアンダギー

説明:沖縄風のドーナツで、砂糖、卵、小麦粉を主な材料として作られます。サーターアンダギーは、沖縄を代表する伝統的な揚げ菓子で、沖縄風ドーナツとも呼ばれます。「サーター」は砂糖、「アンダ」は油、「アギー」は揚げることを意味しています。


特徴:外はカリカリ、中はふんわりとした食感です。砂糖の甘さがシンプルに感じられるため、飽きのこない味わいです。甘さは控えめで、素朴な風味が特徴です。最近では、様々な味のサーターアンダーギーも販売されています。揚げ菓子なので比較的日持ちし、冷めても美味しく食べられます。適切に保存すれば数日間は美味しさを保てます。

てびち

説明:豚足を甘辛く煮込んだ料理です。


特徴:柔らかく煮込まれた豚足は、コラーゲンが豊富で、プルプルとした食感が特徴です。沖縄そばやおでんに入れられることが多く、食べ応えがあるため、スタミナ料理としても親しまれています。最近では、揚げてびちや、変わった味付けのされたてびちも販売されています。

島らっきょう

説明:沖縄県を中心に栽培されているラッキョウの一種です。天ぷらにして食べたり、一般的なラッキョウと同じように酢漬けにしたり、沖縄料理の一部としてチャンプルーに入れたりなど、広く利用されており、健康にも良いとされています。


特徴:一般的なラッキョウよりも小ぶりで、辛味が強く、独特の風味があります。島らっきょうは、ビタミンやミネラルが豊富で、健康維持に役立つ成分が含まれています。特に、抗酸化作用や抗菌作用が期待されています。

いなむどぅち

説明:いなむどぅちは、沖縄の伝統的な料理の一つで、特に祝い事や特別な日の食事として楽しまれることが多いです。いなは「イノシシ」、むどぅちは「もどき」という意味で、昔はイノシシの肉を使用していましたが、現在では、豚肉や野菜、こんにゃくをメインに白味噌で仕立てた汁物です。


特徴:いなむどぅちは白味噌を使って作られ、そのまろやかでコクのある味わいが特徴です。出汁は昆布やかつお節がベースとなり、旨味を引き立てます。
いなむどぅちは、温かいうちに食べると特に美味しいです。白味噌のまろやかな味わいと豚肉の旨味が融合し、心温まる一品です。特別な日の食卓にぴったりで、家庭でも簡単に作ることができます。

中身汁

説明:中身汁(なかみじる)は、沖縄の伝統的な料理で、豚の内臓を使った汁物です。中身とは豚の内蔵のことを指します。


特徴:この料理は、特にお祝い事や特別な日に提供されることが多く、その豊かな風味と栄養価の高さが特徴です。中身汁は、沖縄の伝統的な味わいを家庭で楽しめる料理です。その独特の風味と栄養価の高さが魅力で、しっかりとした下処理を行うことで臭みがなくなり、初心者でも美味しく作ることができます。内臓料理に抵抗がある方でも、一度試してみるとその美味しさに驚かされることでしょう。

これらの琉球料理は、沖縄の伝統的な食材と調理法を活かしており、それぞれに独特の風味と食感が楽しめます。琉球料理は、健康志向でありながら美味しく、沖縄の文化と歴史を味わうことができる料理です。

現代の料理『沖縄料理』

沖縄料理(おきなわりょうり・うちなーりょうり)は、現在の沖縄県(琉球諸島を含む)の地域で一般的に食べられている料理を指します。琉球料理に比べて、より日常的で庶民的な料理が多いのが特徴です。現代の沖縄料理は、戦後のアメリカ統治時代の影響も受けています。

タコライスやポーク玉子おにぎり、ステーキやパンケーキ、ファストフードをよく食べるのもその影響のひとつです。
琉球料理は高級食材を使用することが多いのに対し、沖縄料理は地元で手に入る食材を使ったシンプルで日常的な料理が多いです。
琉球料理と沖縄料理はしばしば同じものとして扱われますが、実際には異なる点がいくつかあります。

写真撮影と琉球料理が同時に楽しめるスタジオをご紹介♪

豊見城市“イーアス沖縄豊崎”内にある『フォトスタジオ i.s.(イズ)』には、琉装(琉球衣装)を着用した写真撮影をした後に、琉球料理を召し上がっていただきながら琉球舞踊鑑賞ができる【Ryu-sou】プランがございます。琉装を着てビーチや琉球古民家で写真撮影をおこない、その後、那覇市にある老舗料亭『琉球料理と琉球舞踊の四つ竹』さんで、下記写真のような琉球料理コースをお楽しみいただきます。また、Ryu-sou プラン以外の全てのプランに、お一人様 ¥5,500で追加が可能です♩

琉球のおもてなしによる宴の悦をぜひご堪能ください。

四つ竹さんのHPはこちらから『四つ竹』

i.s. okinawa(イズ)

豊見城市、豊崎美らSUNビーチの目の前にあり、那覇空港から車やバスで約20分とアクセスが良好なイーアス沖縄豊崎内に今年2月にオープンしたi.s.okinawa(イズ)。ウェディングフォトやファミリーフォト、セルフフォトに加えて琉装撮影も行っており、プロカメラマンによる本格的な撮影が楽しめます。ぜひ、お試しください。​ (i.s.okinawa)​。

タイトルとURLをコピーしました